■今年のネスペも厳しい戦いでした
1ヶ月が経とうとしていますが、4/18情報処理試験受験した皆さまお疲れさまでした。僕は今年で3度目のネスペ受験してきました。
時間が経ってしまいましたが、今後のやりたいことを含め感想戦という形で記録を残しておこうと思います。
情報処理試験はほぼ1発合格しかしてこなかったので、ネスペがこんなに手こずるとは。今回こそはと思いましたが、案の定手こずりました。というか、手応えなかったなあ……。
過去問演習していると、年々難化している印象です。ネスペの肩慣らしで受けた情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)なんて1発合格だったのに。全体的に実務経験がない人には厳しい試験になっている気がします。
以下は各問題の感想です。
午前Ⅱ
登録セキスペ権利を行使して午前Ⅱからのスタート。例のごとく過去問の焼き直しなので、真面目に勉強していればまずここで落ちることがないですね。以上。
午後Ⅰ
色んな人の感想見ていても今回は午後Ⅰが鬼門になりました。特に問2。
問1は以前も問われた分野が少し形を変えて出てきただけという印象で、それなりに時間は使ったけど手も足も出なかったというレベルではなかった。
問2、問3どっち解くか迷った挙げ句、問2を選択。電話問題は最初から捨てようと思っていたけど、問2も結構エグいレベルのOSPF知識を問いてそうな雰囲気は感じていたけど、意を決して問2に突入し案の定撃沈(号泣)
穴埋めもままならず、「どこがループになるの?」と戸惑っているうちに時間が過ぎて、ほぼ設問4に使う時間を失なってしまった。完全に時間配分ミス。
試験時間残り20分あたりから、LiSAの「炎」が頭に中に流れてきた。この曲は僕が絶望的な状況になったときに頭の中に流れるイメージソング。
厭夢倒してホッとしていたところに、いきなり猗窩座が現れて絶望に突き落とされた感じでした(鬼滅の刃たとえ)
午後Ⅱ
今年は午後Ⅰで終わったなと思いながらも一縷ののぞみ託して受験。
午後Ⅱは問1を選択。こちらは例年並みの難易度といった印象。STPも基礎的な問題だったし、RSTPも問題を読めば解けるでしょレベルだったと思う。移行時の切り戻し方法も、問題を読めば解ける系の問題だと思っている。(この感想が違っていたら絶望的)
問2は知らないけど、問1のような毎年勉強して受験している人が報われる難易度設定で問題をほしい。午後ⅠのOSPFは鬼門すぎた。
ただ、OSPFは頻出な割に僕はあまり詳しくないから少し勉強しておいた方がよいかもと思いつつ放置していたところを今回見事に突かれてしまった。そこが悔しい今年のネスペ受験でした。
あと、コロナ渦でみんなテレワーク関連の技術(VPN方式)を準備していたと思うけど、そこは出さないという試験委員様の意地の悪さよ……。前日なんかめっちゃL2TP over IPSecとかにヤマはって勉強しちゃったよ(´・ω・`)
■学習教材の紹介
僕がネスペの勉強でお世話になった教材を紹介しておきます。
どの教材もお世話になりました。僕が不合格でもこれらの教材では試験に受からないということではないです。
自分のレベルや状況に合わせた教材を選んで、ステップアップしてもらえたら。
『ネスペR1 - 本物のネットワークスペシャリストになるための最も詳しい過去問解説』
『ネスペ30 知-ネットワークスペシャリストの最も詳しい過去問解説』
大体どの教材も過去問10年分くらいのサマリーで構成されているなか、1冊で1年分という圧倒的に深堀しつくした解説が魅力の左門 至峰さんの過去問解説シリーズ。
過去午後Ⅱの壁に阻まれてきたので、とにかく午後Ⅱの解説が詳しい本が欲しかった自分にはピッタリでした。解説の所々に挟まれる左門さんの問題を解くことでアプリ畑の僕にもようやくネットワーク構成の基礎がわかってきた感覚が得られました。
実務経験無しなので、スイッチ1つとってもポートごとに別のネットワークになる感覚が左門さんのテキストで勉強する前の自分にはなかった。
『図解入門TCP/IP 仕組み・動作が見てわかる』
ネットワークのカプセル化の概念をはっきりと図解してくれたので、自分の理解が正しい部分とあやふやだった部分をはっきりとさせてくれた本。
物理層の解説が厚い(熱い)ので、物理層に少し詳しくなれた気がします。
SDNの最新トレンドを紹介してくれたので気持ちよくOpenFlowを勉強範囲から捨てることができました。2年連続出たし、そういう意味でも今年は出ないという予想が妥当でしたけど、予想を補強してくれたのはありがたかったです。OSPFの説明ももう少し手厚い本であれば……(他力本願すぎ)。
『徹底攻略 ネットワークスペシャリスト教科書 令和2年度』
カテゴリーごとに解説と過去問がセットになっていたので、まんべんなく午前Ⅱ対策をするのに有効でした。
図解がかわいいので、基礎的な部分を理解するのにとっつきやすいテキストでした。
『まさるの勉強部屋』
こちらは書籍ではなくYoutubeチャンネルです。
ネットワーク基礎用語や最新トレンドを解説してくれていて、風呂に入っているときはこちらのYoutubeチャンネルで勉強できたのがありがたかったです。Ciscoパケットトレーサーの存在もこちらで知りました。ともにネスペを目指しているという点でも励みになる方でした。
■今後したい事
ネスペで燃え尽き症候群気味、かつ本業忙し気味ですがモチベをあげるために、今後していきたいことを記そうと思います。
解いたネスペ過去問の記事化
平成28年までは過去問を解いたので、けじめとしてそこまでは記事をあげていきたい。
パケットトレーサーでネットワーク構築のシミュレーション
ネットワーク系の人と会話ができるレベルになれればよいので、実際の設定手順はわからなくても良いと思っていたけど、各プロトコルの深い知識を問われることがネスペではあるので、やってみようかなと。特にCCNPの問題には、今回数多くの受験生を闇に葬ってきたと思われるOSPFのバーチャルリンクの問題もあるので、やって見る価値あるかなと(OSPFはもうしばらく出てこないだろうけど。)
登録セキスペの研修
資格維持のためにしないといけないやつ(したいというよりMUST)。IPA様、今年もお布施、じゃなくて研修費用を納めているのでネスペの方も何卒寛大な措置を……(冗談です)
AI(機械学習)プログラミング
周回遅れ感半端ないけど、いま一番興味ある。自然言語処理や時系列分析が興味あるところ。
仕事で使うツールのナレッジ化
自分が仕事で困ったとき、自分のブログ見ればよいと言う形にしていきたい。
■嫁さんに感謝
最後に嫁さんに感謝を。
今まではコンビニ弁当買って試験に臨むのが普通だったけど、今回は結婚して初めて臨む情報処理試験で、夢の愛妻弁当をもって受験できたのが嬉しかったです(照れ)。
テレワークが実現したおかげで時間ができたというのもあるけど、嫁さんもITエンジニアということで一緒に勉強できたので、自分的には今までの中で一番準備ができた状態で試験に臨めたと思います。それだけに手応えがいまいちだったのが残念というか、嫁さんに申し訳がないというか……。
まあ駄目だったらまた次回がんばろう。受かっていたら会社から一時金がもらえるので、それでちょっと贅沢なディナーでもごちそうしてあげよう。
合格発表の頃にはコロナ渦も落ち着いていてほしい。多分落ち着いていないだろうけど。コロナ渦と同じくらいネスペ問題も予想が簡単だったらよいのに。今年もコロナで1年終わるよね。オリンピックどうなるんやろか……(´・ω・`)
ちなみに嫁さんの方は、今まで落ち続けていた基本情報技術者試験に合格!
一緒に勉強してきた嫁さん自身の努力があってこそだけど、僕の適切な受験指導が後押しできたかな(自画自賛)。早く受験する側でなく教える側として力が発揮できるようになっていきたいというのも近い将来の目標。